盛岡の飲食店に貼られた「冷麺のみのお客様、お断り」という張り紙が、SNSで“盛岡市民にしか意味がわからない”と話題になっています
一見すると不思議に見えるこの注意書きには、盛岡ならではの冷麺文化とお店側の事情が隠れていました
一体、盛岡の飲食店が『冷麺のみのお客様お断り』と張り紙をした理由は何だったのでしょうか？
『冷麺のみ』のお客様お断り
SNSでいま話題になっているのが、盛岡の飲食店に貼られていた一枚の張り紙です。
そこには大きく
盛岡市民しか意味を理解できない張り紙。 #盛岡市 pic.twitter.com/Mk5ZXANLv9
— Nob Koi (@n_koid) November 29, 2025
「冷麺のみのお客様、お断りしています。」
と書かれていました。
ぱっと見ると「冷麺だけ頼んだらダメってどういうこと？」と首をかしげてしまいますよね
コメント欄でも
「盛岡市民ではないので、さっぱり意味が分からない。」
「いみわからない。冷麺って冷やかしみたいな意味？」
など、投稿の意味が分からないといった返信が多くみられました。
ところが盛岡市民にとっては、この張り紙の意図はすぐにピンとくるのだとか・・・
なぜ、この言葉が“盛岡市民しか意味を理解できない”と言われているのか――。
この記事では、その理由と盛岡ならではの冷麺文化の背景をわかりやすく解説していきます
盛岡で冷麺だけを注文する客をお断りしている理由とは？
盛岡では、名物である盛岡冷麺はもともと焼肉店で食べる文化の中で発展してきました。
焼肉など食後のしめとして、冷麺を食べる盛岡市民も多いそうです
もちろん盛岡市民も、ランチの時などは冷麺だけを食べに行く事もありますが
観光客の多くは「盛岡の名物＝冷麺」というイメージが強いため、
焼肉ではなく 冷麺だけを食べに行く人 も多くなります
実際観光シーズンになると“冷麺単品の来店”が一気に増える傾向があります。
この結果、
- 客単価が下がる
- 席の回転率が落ちる
- 焼肉を楽しみたい客が入れなくなる
といった問題が起きやすくなります
地元のお客様に焼肉を提供するために、一部の店舗が
「冷麺のみのお客様はご遠慮ください」
と掲示しているケースがあるようです
盛岡市民にしか通じない理由とは？
今回の張り紙が「盛岡市民にしか意味が通じない」と言われる理由は、盛岡ならではの冷麺文化が深く関わっていたようです
盛岡では、焼肉と冷麺をセットで楽しむ習慣が根付いており、地元の人にとっては “焼肉店で冷麺だけ食べる人が多い” という状況は日常の一部です
一方で観光客から見ると、「どうして冷麺だけダメなの？」と疑問に感じてしまうのは当然です
観光客による“冷麺だけの利用”が増えることで、焼肉も冷麺も楽しみたい盛岡市民が入りづらくなる――その状況を防ぐための、お店側の配慮だったのではないか、ということです
地元の人にゆっくり食事を楽しんでもらいたい。
そしてお店自身も、焼肉店としての本来の営業バランスを保ちたい
その想いが、あの張り紙に込められていたのではないでしょうか
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