12月2日の市議会で須藤秀忠市長が「子どもが学校に行かないのは親が悪い」と発言
子育て支援を掲げ、「子どもは宝」と訴えてきた市長の言葉だけに、市民の間には戸惑いと失望が広がっています
「不登校は親が悪い」須藤秀忠市長の問題発言

12月2日の富士宮市議会11月定例会の一般質問で、須藤秀忠市長は「不登校」の原因について問われた際、
「子どもが学校に行かないことをなぜかと考えると親が悪い」
という発言を行いました。
この一言に続けて、市長は
- 学校が悪いのではなく、親が子どものしつけをしていないから学校に行かなくてもよい雰囲気になっている
- 学校へ行くのは当たり前であり、行かないことはダメだという「良いこと・悪いことの区別」を家庭で教えるべき
- 学校教育よりも家庭での教育が大事
- 厳しいしつけの中にも愛があり、その中で子どもは正しい道に進むと自分は考えている
といった持論を、かなり強い調子で展開しました
問題の発言は、仲亀恭平議員から
「児童・生徒の不登校に対し、市としてどのように取り組むのか」
という政策面の質問に答える中で出ています
本来であれば、
- 不登校の子どもたちへの支援のあり方
- 学校・家庭・地域・専門機関との連携
- 市として今後強化する施策
などを軸に答弁すべき場面でしたが、須藤市長は、
「なぜ不登校になるのか」という“原因”の話を、ほぼ家庭側の問題に絞って語ってしまった
という構図になっています。
その後、須藤市長は謝罪、発言撤回をしましたが、なぜあのような発言をしてしまったのかというメディアからの質問に
「学校だけが悪いんじゃないということを言いたかった」と説明しています。
しかし、一度公の場で発せられた「親が悪い」という言葉は消えません。
「子どもは宝」「子育てしやすい街づくり」を掲げてきた市長のイメージとのギャップは大きく、今回の発言は「単なる失言」ではすまないかもしれません
須藤秀忠市長の家族構成は?孫が5人のおじいちゃん
市長の家族については、行政の公式プロフィールにはほとんど触れられていません。
しかしインタビューなどではたびたび家族について話していた事がありました
須藤秀忠市長は28歳の時に結婚し、子供は2人。
78歳の現在は孫が5人もいるおじいちゃんです。
子供の子育てに関しては、仕事が忙しくあまり参加できなかったようですが
現在は「孫におこづかいをあげるのが楽しみ」と語るどこにでもいる“じぃじ”です
配偶者や子ども・孫の名前、年齢、職業などの個人情報は公表されておらず、「結婚は28歳」「子ども2人」「孫5人」という事しか分かっていません
しかし須藤秀忠市長は、そんな時代だったとはいえ、男は仕事、女は家事・育児という価値観で、子どもとの時間を十分に取れなかったことへの“後ろめたさ”や“罪滅ぼし”の感情を持っていることも明かしています
市長が掲げてきた政策は「子どもは宝」「子育てしやすい街づくり」
須藤市長は、これまで「子どもは宝」「子育てしやすい街づくり」を掲げて市政に取り組んできて、その言葉に見合った政策もいくつか実行してきた実績もあります
例えば、2016年には、地域と民間企業が連携するかたちで、ファミリーマートと協定を結び、ふじのみやベビーステーション事業を開始。
これは、育児をする家庭が外出時に利用しやすいよう、コンビニで粉ミルク用のお湯提供や紙おむつの取り扱いなど、子育て支援のインフラを地域に広げようという取り組みです
その他にも、子供医療費や、不妊・不育治療の助成継続など、保護者の経済的負担軽減に努めています
子供と、子育てをする親のための支援を続けてきた市長なだけに、今回の発言は市民にもショックを与えました

須藤市長は問題の発言について、すぐに謝罪・撤回を表明していますが、この発言が今後どこまで展開していくかは不明ですが、市民の信頼回復は簡単ではないでしょう

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