大河ドラマ【べらぼう】に登場する“駿河屋”と現代に存在する中古品販売の“駿河屋”って関係あるの?
ドラマをみて、ちょっとそう思った人はいませんか?
“駿河屋”と“駿河屋”の関係は・・・
江戸時代中期に活動していた出版業者の「駿河屋」と、現代のリサイクルショップや中古品販売を行う「駿河屋」は直接的な関係はありません。
江戸時代の駿河屋
- 駿河屋は、江戸時代中期に出版業や書物販売を行っていた出版業者で、京都や江戸などに店舗を構えていました。
- 和本や絵草紙、木版画などを手掛けることで知られています。
- 「駿河屋」という名称は、出身地や屋号に由来している可能性が高い
江戸時代に実在した【駿河屋】の実態
書物出版・販売業者としての駿河屋
- 江戸時代には、「駿河屋」という屋号で活動した(出版業者)がいくつか確認されています。
- 京都や江戸、大坂を拠点に、和本や絵草紙、浮世絵の出版を行った駿河屋が存在しました。
- 特に、木版画や草双紙(江戸時代の娯楽本)などの出版に携わり、当時の文化に大きな影響を与えたとされています。
駿河国(現:静岡県)出身が由来?
- 「駿河屋」という屋号は、駿河国(現在の静岡県)にゆかりのある商人が使用していた可能性が高いです。
- 江戸時代の商人は、自分の出身地を誇りにして屋号に取り入れることが多く、「駿河屋」もその一例と考えられます。
食品や和菓子業者にも使用
- 江戸時代には、和菓子店など他業種でも「駿河屋」の屋号を持つ店が存在しました。
- 例えば、和歌山の老舗和菓子店「駿河屋」は、現在も続く店舗として知られています。
現代の駿河屋
- 現代の駿河屋は、エーツー株式会社(A-Too)が運営するリサイクルショップで、主に中古のゲーム、漫画、CD、フィギュアなどを取り扱っています。
- 1996年に創業され、静岡県を拠点に展開しており、インターネット通販でも知られています。
- 名称の「駿河屋」は、静岡県(旧駿河国)に由来
中古品販売店「駿河屋」の名称は、静岡県の旧国名である「駿河国」に由来しています。
1948年に静岡市で創業した古書店「太田書店」を前身としており、静岡県発祥であることから「駿河屋」と名付けられました。
その後、運営会社は「株式会社エーツー」として事業を拡大し、現在の「駿河屋」として知られるようになりました。
駿河屋のことをもっと詳しく
現代の中古品販売店「駿河屋」は、静岡県を拠点に全国展開しているリサイクルショップとして知られています
中古品販売店「駿河屋」は、全国に137店舗を展開しています。
その内訳は、直営店である「駿河屋リアルストア」が85店舗、提携店である「フレンドリーショップ」が52店舗となっています。
オンラインショップにも力を入れていて、日本中どこにいようと、欲しい商品の在庫を確認する事が出来ます
結論
両者は名前が同じ「駿河屋」ですが、活動分野も時代も異なり、直接的なつながりはありません。
江戸時代の駿河屋の屋号が現代で影響を与えた可能性は否定できませんが、現時点で証明されているわけではないようです。
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