ニュースでローマ教皇の葬儀の様子を見たとき、「次のローマ教皇ってどうやって決まるんだろう?」「ローマ教皇になるにはどんな条件があるんだろう?」と素朴な疑問が浮かびませんでしたか?
調べてみると、ローマ教皇は単なる宗教リーダーではなく、小さな国・バチカン市国の国家元首でもあり、選び方や条件には長い歴史と特別なルールがあることがわかりました。
この記事では、そんなローマ教皇の選出方法や条件について、できるだけわかりやすく、かつ深く掘り下げてまとめました。
これを読めば、ローマ教皇にまつわるさまざまな疑問がスッキリ解消できるはずです!
1. ローマ教皇ってどんな存在?

Q:ローマ教皇って、単なる宗教リーダーなの?
A:いいえ、ローマ教皇はカトリック教会の最高指導者であり、バチカン市国の国家元首でもあります。宗教を超えて、人権、平和、環境問題など、現代社会の課題にも積極的に発言する国際的な道徳リーダーです。
Q:ローマ教皇はどこに住んでいるの?
A:イタリア・ローマ市内にある独立国家バチカン市国に住んでいます。
Q:ローマ教皇は普段どんな仕事をしているの?
A:ミサを執り行ったり、世界中のカトリック教会を統括したり、国際社会へのメッセージを発信したりと、宗教的・外交的な役割を果たしています。
2. ローマ教皇に選ばれる条件とは?

Q:ローマ教皇になるにはどんな条件があるの?
A:基本的には「カトリックの洗礼を受けた男性」であれば誰でも可能性があります。ただし、実際にはほとんどが枢機卿から選ばれており、出身国やバチカン出身かどうかは問いません。
Q:一般人が教皇に選ばれることもあるの?
A:理論上は可能ですが、現実的には聖職者、特に枢機卿の中から選ばれるのが通例です。
Q:教皇になると何か特別な名前を名乗るの?
A:はい、自分で新たな教皇名を選びます。例:フランシスコ教皇、ヨハネ・パウロ2世など。
3. 次の教皇はどうやって決まる?【コンクラーベの流れ】
Q:次のローマ教皇はどのように選ばれるの?
A:現教皇の死去または辞任後、80歳未満の枢機卿がバチカンに集まり、システィーナ礼拝堂で秘密投票(コンクラーベ)を行います。3分の2以上の賛成票を得た候補者が新教皇に選ばれ、白い煙で決定が世界に知らされます。
Q:コンクラーベってどのくらい時間がかかるの?
A:早ければ1日で決まることもありますが、何日もかかることもあります。
Q:白い煙と黒い煙の意味は?
A:白い煙は教皇が決まった合図、黒い煙はまだ決まっていないことを意味します。
【コンクラーベに80歳未満の枢機卿しか参加できない理由】
Q:なぜ80歳以上の枢機卿はコンクラーベに参加できないの?
A:1970年に教皇パウロ6世が定めたルールにより、健康上の理由や時代に即した感覚を持つメンバーによる選出を目指すため、80歳以上の枢機卿は教皇選挙に参加できなくなりました。選挙を円滑に進めるための実務的な理由もあります。
Q:参加できない枢機卿はどうしているの?
A:選挙には参加できませんが、教会内で尊敬され続け、他の重要な役割を果たしています。
Q:80歳以上の枢機卿が参加できないことに批判はある?
A:はい、「知識と経験を無駄にしてしまう」「年齢だけで区切るのは不公平」という批判もあります。しかしバチカン側は、健康面や時代に即したリーダー選びを重視しており、現在もこのルールは維持されています。
4. 外国出身の教皇でも国家元首に?
Q:外国出身でもバチカンの国家元首になれるの?
A:はい、教皇に選ばれた瞬間から、出身国に関係なくバチカン市国の国家元首になります。たとえば現フランシスコ教皇はアルゼンチン出身ですが、選出後すぐにバチカンに移り、国家元首としての任務を果たしています。
Q:外国出身の教皇は珍しいの?
A:近代以前はイタリア出身者が多かったですが、最近では外国出身の教皇も増えています。
Q:教皇に選ばれると国籍はどうなるの?
A:教皇になるとバチカン市国の市民権を持つことになります。
5. 日本人の枢機卿はいるの?
Q:日本人にも枢機卿になった人はいる?
A:はい、過去に白柳誠一枢機卿(1994年任命)や田口芳之助枢機卿(1973年任命)がいます。
Q:現在、日本人の枢機卿はいるの?
A:2025年時点では、日本出身の現役枢機卿はいません。
Q:日本から将来、教皇が選ばれる可能性はある?
A:理論上はありますが、現在のカトリック信者数や影響力を考えると、まだ現実的とは言えない状況です。
まとめ
ローマ教皇は、宗教と国家という2つの側面で世界に影響を与える、非常に特別な存在です。
選ばれるためには枢機卿である必要はないものの、実際には世界中の枢機卿たちの中から選ばれるのが通例となっています。
また、教皇に選ばれた人は出身国に関係なくバチカンに移り、国家元首としての職務を全うします。
葬儀のニュースをきっかけに感じた素朴な疑問から、ローマ教皇の選び方や条件について深く知ることで、宗教だけでなく国際社会や歴史への理解もより広がったように感じます。
この記事が、同じような疑問を抱いた方の参考になればうれしいです。
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